皮膚は全身に分布する臓器です。湿疹、かぶれ、にきびなどのよくある疾患や白癬(水虫)、蜂窩織炎、帯状疱疹などの感染症、水泡症などの皮膚科疾患全般の治療を行っています。
また、皮膚は免疫に関与する臓器であり、アレルギー症状が目で見てわかるため、薬疹、金属アレルギーなどのアレルギー疾患の検査・治療も可能です。
糖尿病や動脈・静脈疾患に伴う下肢や足の傷については、総合病院での精密検査が必要な場合は連携し検査・治療を行っています。
乾癬やアトピー性皮膚炎、尋常性白斑などに対しての紫外線治療(ナローバンドUVB)も行っています。
ナローバンドUVBとは、紫外線の中でも人体に安全で有効な中波長の紫外線のことを言い、この紫外線を照射することにより症状の改善を図ります。
太田母斑、異所性蒙古斑などに対しては、Qスイッチアレキサンドライトレーザーを用いた治療も可能です。
ほくろ、アテロームなどの皮膚良性腫瘍に対しての切除手術を行っています。術後に傷跡が目立たなくなるように切除方法を検討します。切除した腫瘍については病理組織検査を行います。また悪性(皮膚癌など)が疑われる際は、腫瘍の一部を採取(皮膚生検)し、確定診断がついた後に治療方針を検討します。
巻き爪(陥入爪)に対しての手術治療も行っています。軽度から中等度のものであれば、人工爪やワイヤーを用いた治療を行い、重度のものについては麻酔を行ったうえで爪を切除し、巻き込んでいた爪が生えてこないようにする治療(フェノール法)を行います。
いわゆるシミ(老人性色素班)に対して、レーザー照射(Qスイッチアレキサンドライトレーザー)や美白外用治療(ハイドロキノン、トレチノイン)を行っています。肝斑に対しても使用可能なレーザー治療(QスイッチYAGレーザー)を受けていただけます。
皮膚のキメを細やかにし、ハリを持たせるために、通常では皮膚に浸透しにくいヒアルロン酸などの高分子成分を皮膚に電気パルスを与え、透過経路を形成し、より浸透させるエレクトロポレーションやビタミンCなどの水溶性のイオン化した成分を弱い電流に当てて皮膚に浸透させるイオン導入も施術可能です。
にきびについては、保険診療内での治療がメインとなりますが、保険内治療で難治性のものについては、毛穴の目詰まり(角栓)を除去する超音波クレンジングやピーリングなどの自費治療も組み合わせて行います。
男性特有の疾患であるAGAに対して、内服治療(自費治療)を行っています。
創傷(きず)の治療についてもより早く、きれいに治すことを目指して治療を行っています。
切り傷、すり傷、やけど、床ずれなどの傷の他、糖尿病からくる足病変や陥入爪、巻き爪、ウオノメ、タコなどすべての足のトラブルも総合的に診療・治療を行います。
多汗症とは手足やわきの汗が通常の人よりずっと多く、そのために生活に支障をきたしている状態です。
「紙に何かを書いていると、紙が湿ってよれよれになってしまう」「足から汗がいっぱい出て、嫌な臭いがする」「わきの汗が多く、冬でも衣服がぬれてしまう」――こうした症状でお困りの患者さんが少なからずいらっしゃると思います。当院では外用アルミニウム製剤、イオントフォレーシス、ボツリヌス療法、内服治療(プロ・バンサイン®)を使った治療を行っております。
インフルエンザや肺炎球菌などの成人に対しての予防接種のみでなく、小児科医による麻疹、風疹、水痘(水ぼうそう)などの小児に対してのせ予防接種も行っています。