手術治療|神戸市東灘区のやました皮フ科クリニック(JR住吉駅直結)|ほくろ いぼ 良性腫瘍 巻き爪

手術治療

手術治療について

手術治療では、ほくろ・いぼの除去をはじめ、アテローム(粉瘤)、脂肪腫などの良性腫瘍や巻き爪の小手術を行います。良性の病変は傷あとをいかに残さずキレイに治すかを第一に考え治療を行っています。気になる症状でお困りの方はご相談ください。

日帰り手術の対応疾患

ほくろの除去

ほくろは、正式には色素性母斑と言い、皮膚の一部にメラノサイトという色素細胞が集まったものです。

ほくろは皮膚悪性腫瘍、特に悪性黒色腫との鑑別が大切です。悪性黒色腫はリンパ節に転移しやすく、進行の速いことが多いため、怖い疾患です。切除したものを病理検査に出すことで、悪性のものを否定することが可能です。

ほくろの切除法には、以下のようなものがあり、ほくろの生じている場所や形状、大きさなどを考え合わせた上で選択します。

くり抜き法
くり抜き法は、医療用のパンチのような特殊な道具やメスを使ってほくろを円形にくり抜き、除去する方法です。
除去後は欠損した部分の組織が自然に盛り上がり、傷は塞がります。血流の多い部分、特に顔は皮膚の修復力が強いので、このくり抜き方が適しています。ほくろの大きさとしては、5~6mmのものを対象とします。
切開縫合法
腕や背中、胸などの場所は比較的血流が少ないため、ここに生じたほくろの除去にくり抜き法を適用すると、皮膚の修復が遅れ、傷がきれいに塞がらないケースがあります。
そのため、くり抜き法が適さない部分ではメスを使ってホクロを切除し、その後、縫合して抜糸する方法が選択されます。
凍結法
皮膚の表面から突起しているようなほくろに有効な方法が、凍結法です。-196℃の液体窒素を使用して、ほくろを焼き切ります。
いぼを外科的に除去する方法には、レーザー治療および液体窒素療法などがあります。

いぼの除去

いぼは、ヒトパピローマウイルスの感染によって発症する腫瘤で、触るとどんどん増える傾向があり、人から人にも、うつります。そのため、いぼを自分で引っ掻いて治そうとすると、かえってウイルスを撒き散らしてしまう可能性がありますので、いぼを見つけた際は、数が少ないうちにご相談ください。また、稀ながら悪性のものもあるので、それらとの見分けをつけるためにも、専門医への受診をお勧めします。

いぼを外科的に除去する方法には、レーザー治療および液体窒素療法などがあります。

液体窒素療法
古くから行われている液体窒素で焼き切る方法です。-196℃の液体窒素で、綿棒のようなものの先を凍らせ、いぼに押し当てることによって、いぼを除去します。やけどを人為的に起こして焼き切ってしまう方法なので、人によっては強い痛みを感じることがあります。処置後は、皮膚がやけどを起こした状態になっているので、傷口から他のウイルスに感染しないよう、十分にケアする必要があります。 また、液体窒素が焼き切るのは皮膚の表面なので、いぼの根に到達するまでには、数回の治療を繰り返す必要があります。そのため、治療期間は多くは3ヶ月~1年くらいかかります。ただし、この方法では健康保険の適用になるケースが多いので、比較的安価にいぼを除去することができます。

良性腫瘍

皮膚に生じたできもののことを皮膚腫瘍と言います。腫瘍とは組織の一部が病的に変化し、増殖したものです。腫瘍は、大きくは良性と悪性に分けられ、良性腫瘍は一般に増殖が緩やかで生命をおびやかすようなことはありません。一方の悪性腫瘍(がん)は近くの組織に進入したり、遠隔転移して増え続けたりしていき、生命にも影響してきます。

当院では、粉瘤や石灰化上皮腫などの良性腫瘍は外来にて手術を行います。

なお、一見ほくろやしみなどと紛らわしい皮膚がん(悪性黒色腫など)もありますので、皮膚に気になる腫瘍などの異変が生じましたら、早めにご相談ください。

粉瘤(アテローム)
毛穴が詰まることによって、皮膚の中で垢が袋状にたまっている状態です。
ゆっくりと大きくなって、ひどく化膿する場合がありますので、小さいうちに局所麻酔をして切除することをお勧めしています。
化膿して腫れてしまったときは、症状が軽ければ抗生物質の内服で様子を見ることもありますが、腫れや痛みが強い場合はすぐに切開し排膿をすることが必要です。
石灰化上皮腫
乳児期から成人までに幅広く発生する皮膚の良性腫瘍の一つです。
眉毛周囲や耳前部、上腕などによく起こります。表皮下の硬いしこりで、まるで皮膚の中にボタンが入っているようだとよく表現されます。
徐々に増大するため早めに切除することをお勧めしています。

巻き爪・陥入爪

巻き爪とは、足の指にある爪の両端の先端部が、大きく内側に湾曲した状態を言います。負担のかかりやすい親指の爪が巻き爪になることが多いのですが、その他の指の爪もなることがあります。

多くが合わない靴(特に先が尖った靴)やスノーボードやサッカー、テニスなど足先に強く圧迫がかかるスポーツ、長時間の歩行、深爪などが原因でなることが多いです。

巻き爪が進行すると、肉の部分に曲がった爪がどんどん食い込んでいき、次第に炎症や痛みを引き起こすようになります(陥入爪)。さらに、曲がった爪に巻き込まれた皮膚が化膿してしまい、歩くことが困難になるケースさえあります。

ご自身で誤った切り方により症状を悪化させる場合がありますので、巻き爪でお困りの方は当院までご相談ください。

当院では、軽度から中等度のものであれば、人工爪やワイヤーを用いた治療を行い、重度のものについては麻酔を行ったうえで爪を切除し、巻き込んでいた爪が生えてこないようにする治療(フェノール法)で痛みや炎症を和らげます。

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